新型コロナウイルス感染への中国政府とWHOの対応に医師として怒り
新型コロナウイルス感染への中国政府とWHOの対応に医師として怒り
新型コロナウイルス感染は2020年7月23日時点で、世界中で1500万人の感染者、そして死者は62万人にも達しています。この猛威を振るう新型コロナウイルス、初期の段階で封じ込めることができなかったのかと痛切に思います。
2003年に起きたSARSの際の中国の対応の遅れが世界へ広がったことを思うと早期の対応が世界中の人の命にかかわる重大な問題に発展することを中国政府とWHOは思い返してほしかったと思います。
SARSの事例
2002年11月に、中華人民共和国広東省で最初のSARS症例が報告されましたが中国政府は、2003年2月までこの感染症の発生をWHOに公式報告しませんでした。
流行に一般の関心が向いたのは、2003年2月に、中国に渡航したアメリカ人ビジネスマンが、シンガポールへの飛行中に肺炎様の症状を呈し、ベトナムハノイで治療を受け、複数の医療スタッフへ二次感染が起きたことでした。この病院で治療にあったイタリア人医師が危機に気づき、WHOとベトナム政府の連携を要請して感染拡大阻止に尽力しました。その結果肺炎感染症の拡大を危惧したWHOは2003年3月12日、グローバルアラートを発令しました。イタリア人医師の迅速な対応がなければ感染拡大を阻止できなかったことと思います。
新型コロナウイルス感染への初期の対応
2019年12月に中華人民共和国武漢市で肺炎が確認されましたが、中国政府は警告した中国人医師を逮捕しています。中国政府が、コロナが人から人へと感染することを含め公表したのは2020年1月20日でした。
1月16日には日本人で初めての感染症例を確認されました。
1月22-23日にはWHOの専門家会合が招集されましたが、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言を一旦見送っています。
中国政府やWHOがいち早く宣言をし、警告する必要があったと思われます。
WHOはより一層中立的な立場をとり、少しでも感染拡大の予兆があれば早めに緊急事態を宣言すべきです。
またSARSに続く二度目の感染の隠ぺいを行った中国政府。世界第2位の経済大国となった中国はその世界的な立場を踏まえた行動をとるべきと考えます。
日本の立場
中国政府の現時点での世界的な動きを鑑み、より一層中国との関係を見直すべき時です。経済の連携はこれまでのような中国頼みの経済構造を改め日本独自の道を歩むべき時です。
尖閣諸島、各種のサイバー攻撃、日本の国土の問題等防衛も含めしっかりと対峙すべき時です。