新型コロナウイルスワクチンについてのご質問がありましたのでお答えします。
私の事務所に新型コロナウイルスのワクチンについてのご質問が届きました。まだ新型コロナウイルスのワクチンは開発途上ですから確定的なことは言えませんが、わかっている範囲でお答えします。
質問:多種類のワクチンがこれまで接種されてきましたが、その一方で副作用に苦しんでいる人がいます。新型コロナウイルスワクチンを接種して副作用が出たら国が保障してくれるのですか。
回答:現在 ワクチン(予防接種)には①定期予防接種、③任意予防接種があります
①定期接種:予防接種健康被害救済制度があります。入院の際の医療費、障害が残った場合の障害年金、亡くなった場合の遺族年金など保障が受けられます。
②任意接種(自己負担の予防接種:独立行政法人医薬品医療機器総合機構医薬品副作用被害救済制度(予防接種健康被害救済制度より保障は少ない)
2009年から2011年に流行した新型インフルエンザの際は「新型インフルエンザ予防接種による健康被害の救済等に関する特別措置法」により健康被害救済制度がありました。(2009年から2011年3月31日まで)これは定期予防接種の予防接種健康被害救済制度と同様の保障が受けられました。
新型コロナウイルスの予防接種ができた場合はおそらく「新型インフルエンザ予防接種による健康被害の救済等に関する特別措置法」と同様に救済制度が制定されると思われます。これはしっかりと国会で審議されますので心配ないと思われます。
新型コロナウイルスのワクチンは治験段階のものがありますが、ウイルスは変異が多く、ワクチンが開発された段階で効かない可能性もあります。
治療薬の開発が望まれます。
今できることはマスク、手洗い、3密を回避することです。お互いにマスクをしていれば感染のリスクはかなり減ります。
熱中症に注意しつつ、新型コロナに立ち向かいましょう。