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東京都下水道局の実践のプロに下水道のお話をお聞きし感動しました!

下水道の構造と役割と今後の課題について
2020年2月に東京都下水道局 東部第二下水道事業所 施設課宗吉 統氏にお話を伺いました。

1下水道の役割
  ① 汚水処理による生活環境の改善
  ② 雨水の排除による浸水の防除
  ③ 川や海の水質保全
  ④ 新たな役割 :再生水、水温が一定であるため地域冷暖房として空調事業

2、下水道の施設には下水道管、ポンプ所、水再生センターがあります。
  ①下水道管は水再生センターまで下水が自然に流れるよう傾斜がつけられてい
    
るため、徐々に深くなっていきます。
   下水道管には合流式と分流式があり、東京は8割が合流式です。これは糞尿な
   
どの汚水と雨水を同じ管で流します。分流式は雨水と汚水を別の管で集めま
   
す。分流式の下水であれば、雨水はそのまま河川に放流することができ、汚水
   のみ水再生センターにて処理されます。大雨の時には分流式であれば、雨水の
   
み川に放流することができます。大規模水害の時の対応を考慮すれば分流式が
   
良いと考えられます。
  ②ポンプ所は徐々に深くなっていく下水をくみ上げ、雨水は河川へ放流され、汚
   水はまた水再生センターに向けて流していきます。このくみ上げに多くのエネ
   
ルギーを要します。
  ③水再生センター
   第一沈殿池→反応槽→第二沈殿池→処理水

3、今後の課題
  ①古い下水道管の再構築:道路を掘らずに既設下水道管をリニューアルする更生
   
工法を採用
  ②下水道管の耐震化
  ③合流式下水道の改善
  ④ポンプ所などの省エネルギー化、再生可能エネルギーの活用

以上から感想として
、下水道は大規模水害時、雨水と汚水を分流していれば、河川への放流に際して非常に調整がしやすくなると思われます。浸水時の糞尿などの汚水の流入が非常に危惧されるため、すべて分流式への転換が必要と考えられました。

、下水道の温度は一定でそれが空調に利用できるとのことで、住宅の空調を下水が担うことができれば、電気のエネルギーを大幅に削減できます。

、ポンプ所などの巨大施設に太陽光発電を備えれば、省エネルギーにつながります

近年、地面がアスファルトやコンクリートに覆われ、地面に浸透する雨水が少なくなり、そのため下水に流入する雨水が多くなっています。マンホールのふたを押し上げてしまうような事態になっており、雨水の浸透を考慮する必要があると思われ、都市の構造をしっかりと見直していくべきと考えました。

 

 

 

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