ヤングケアラーについての講演会に参加。川越誠一区議よりお知らせいただき、聴講しました。
2019年11月3日にかつしか区民大学講座 「ヤングケアラーって知っていますか?」を聴講しました。川越誠一葛飾区議会議員から、講演会のお知らせをいただき、出席しました。大変有意義な講演でした。
基調講演は成蹊大学 澁谷智子先生でした。
ヤングケアラーとは
慢性的な病気や障害、精神疾患やアルコール・薬物依存などを抱える家族の世話をしている18歳未満の子供や若者です。
介護や家事を担っているため、学校生活に集中できない、進路を閉ざされる、自らの健康を害してしまうなどの問題があるにもかかわらず、相談相手がいないため、支援につながらないことが多く、一人で苦しんでいることが多いとのことです。今後少子化が進んでいる中、このような事例が増えると思われます。
シンポジウムでは
ご自身がヤングケアラーであったそして現在も介護を担っている、武井さん、高橋さんのお話はつらい子供時代にサポートも無く、よく乗り越えてこられたと深く感銘を受けました。また新美さんは、地域包括ケアセンターで高齢者の介護現場からヤングケアラーを見つけ出し、個人的に相談にのり、救い出した行動力に対し、本当に脱帽いたします。また常盤中学校校長の臼倉先生のお話から、忙しい学校現場で今後この問題に向き合っていかれる姿勢をひしひしと感じました。
介護を必要としている人の家族背景、中心となる介護者のなかにこのような子どもたちが含まれていないか、行政、医療で発見し、有効な支援を受ける体制が必要であると実感しました。さまざまの介護関連の意見書を作成している医師として、この問題は見過ごせない課題と考えます