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新型コロナウイルス感染が収束に向う韓国と日本の違いはどこにあるか

日本が緊急事態宣言を延長したことに比較し同時期に患者発生がみられていた韓国は外出の自粛を緩和する状況となりました。日本との対策の違いについて調べてみました。

【3つの特徴】
韓国の感染防止策の3つの大きな特徴

(1) 大量の検査を可能にした事前の備えと迅速な対応

(2) 病院の負担と感染リスクを最小限に抑えるための治療態勢

(3) スマートフォンのアプリなどIT技術による感染経路の追跡

(1)迅速な対応と大量の検査
2月初旬に感染者が20名にも達していなかった時期に民間会社が開発したPCR検査用試薬をいち早く承認し
2月上旬に3000件、3月中旬には1万8000件の検査を行っています。
71か所のドライブスルー方式を含め600か所の施設で行われています。
この素早い対応は2015年のMERSコロナウイルスで38名の死亡者が出た教訓を生かし疾病対策予防センターが新たな感染症に備えていたからです。
(2)治療体制
大量の検査をすると感染者も増え、医療崩壊を招く危険がありますがそれを防ぐため

症状に応じた患者の振り分けと隔離が行われました。
①重篤、重症、中等症の患者は感染症指定病院や専用の入院治療施設
②軽症者は生活治療センター
③一般患者は呼吸器症状のある患者と接触しない国民安心病院
院内感染を防ぎ病院の負担と感染リスクを最小限に抑えた体制です。
(3)IT技術による追跡
これは個人情報の提供が必要で日本ではなかなか実現は難しいものがあります。
韓国は準戦争体制の国で、徴兵制もあることで容認できる面もあるのかもしれません。
以上 国柄や政治体制も異なるためすべてを取り入れることは不可能です。しかし可能な点もあり、今後もしばらく持続する新型コロナウイルス感染に対し、取り入れていくことも必要かと思われます。
(時論公論 出石直氏を引用)

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